今日20年5月15日(金)に営業を再開するTOHOシネマズ仙台の上映作品がバラエティに富んでいると話題です。
現在新作の公開が見合わせになっているので、過去作の上映になります。
過去作の上映を「手持ちのフィルムを倉庫から出した」ような表現をされることがありますが、それはありません。
現在、国内の映画館ではほぼすべてデジタル上映です。
フィルム上映はほぼありません。フィルム上映はわずか数年で全滅しました。
シネコンの倉庫にフィルムはなく、またフィルム上映できる映写機はないです。
過去作を上映するには、デジタル化された本編を新たに配給会社から取り寄せ、それを上映システムに取り込みます。本編はハードディスクに入っています。
それとは別に、上映する映写機(プロジェクター)、期間、回数などを指定した暗号キーを発行してもらいます。暗号キーは本編のハードディスクとは別にメール等で収受します。
それが一致してるときに上映が可能になります。
手持ちのフィルムのきまぐれ上映はできず、上映作品を選んで、スケジュールを決めて、配給会社に連絡して、受け取って、取り込んでという手間のかかる作業が必要です。
新作数本を繰り返し上映する平時より大変だったのではないかと思います。
営業再開にかける思いに感動しました。