1985年8月12日、JAL123便墜落事故が起きました。
私は当時子供でしたがリアルタイムに見て覚えています。
一方、数年年下の義妹は記憶にないといいます。ジェネレーションギャップです。
先日、成田空港で「JL123」が現れるという現象がありました。
整備中の機体に適当に番号をつけたもの、でしたが、「JAL123」がなにを意味するかは、ある程度の歳の人でしたら鮮明に記憶にあると思います。
2011年3月の東日本大震災の時のことをとりあげて「亡くなった人からの最後のLINE」などとそれらしい画像をつけたものが作られたりしますが、これはデマです。
この震災が14:46という平日昼間に起きたことは現代の人には周知ですが、そのうち年月がたてば夜間に起きたかのようなデマさえあらわれるかもしれません。
しかし当時LINEがなかったこと、震災の発生は昼間であることを示す正しい情報がたくさんあるので、デマはかき消されるでしょう。
ちなみに日航機墜落事故はリアルタイムにニュースを見ていた人たちは夕方18時台の出来事であることを当然知っているでしょう。
1985年当時、インターネットはありませんでした。
ネットができてからはすごい量の情報が蓄積されています。
日常茶飯事である鉄道の人身事故の情報もあとからでも調べられます。
しかし、1985年の日航機墜落事故については、その時のリアルタイムの情報がネット上にはありません。
多くあるはずの客観的で中立の情報が少なく、
なんらかの目的をもって流布され、人の興味をひく陰謀論のほうが多く残されています。
ウソもつき続ければ本当っぽくなる。
検索でも陰謀論のほうが多く出る。
ネット検索で多くでるほうが正しいと思いがちであることはわかりますが、インターネットができる前の事件・事故については、そもそも正しい情報が入っていないのです。
このことには十分留意する必要があると思います。