いまのところ緊急地震速報が出されるような大きな地震は発生していません。
(緊急地震速報は最大震度5弱以上が推定される地震の時に震度4以上が推定される地域にでます)
4/9の23:30にはじまり、4/10までで有感地震が80回です。
無感地震が無数に発生していると思われますが、有感地震だけを数えます。
「大きな地震がくるぐらいならば、小さな地震が何回もくればいいのに」というのを聞きます。
どれぐらいの小さい地震が大きな地震のエネルギーと同じなのか、検討しました。
地震の規模を示すマグニチュードは、0.2違うと2倍、1違うと約31.6倍、2違うと1,000倍違います。
コロナ禍で「指数関数的な」という表現が聞かれるようになりますが、指数関数で示されています。
M4.0、M5.0、M6.0の地震は少しずつ違うのではなく、M5はM4の31.6倍、M6はM5の31.6倍、M6.0はM4.0の1,000倍です。
つまりM6.0の地震と同じエネルギーの地震はM4.0の1,000回分になります。
下記は計算を簡略にするために0.2違うと2倍、1違うと32倍、2違うと1,024倍違う計算式で計算しました。
80回の有感地震でもっとも小さいものがM2.0だったので、M2.0比で示しています。
23:54のM3.1の地震はM2.0の地震の45.25倍強い地震です。
4/9〜4/10の地震の合計は143.861.52でした。
M2.0の地震の143,861回分です。
そのうち、4/10 7:07のM5.2の地震が、45.55%を占めています。
M2.0比でみたとき、143.861.52はM5.4とM5.5の間です。
M5.2が半分弱ということはそれより0.2大きいM5.4より少し大きい程度であるということで合っています。
M5.2の地震1回を含む80回の群発地震は、M5.2の地震2回、M5.4の地震1回と同じぐらいということになります。
弱い地震が相当数きても、大きな地震の代わりにはならないです。
1日でM5.2を含む80回もの地震に悩まされるならば、M5.2 2回、あるいはM5.4 1回のほうがいいかもしれない・・と思ってしまいます。