つづきです。
入院1日目
カテーテル手術のあと、集中治療室に運び込まれました。
なにぶん入院がはじめてで、「集中治療室」「一般病棟」の違いも知りません。
集中治療室ではモニターが有線でついていました。
またカテーテル手術の造影剤を排出するため、生理食塩水を点滴されました。
点滴も初めてです。
集中治療室にいる全員の脈拍がみえるモニター画面がありました。
看護師さんたちがいる場所とベッドがとても近いです。
わりと何回も心停止を意味すると思われるプルルルルという音がします。
父が死んだときの音だなあと思いながら聞いていました。
ほとんどの場合はモニターの電極がはずれたからのようでした。
私もご飯を食べていたら自分のモニターがプルルルと鳴り出し、「おれ心停止?」と思いました。
食事はベッドの上で、そこにテーブルを置いてでした。
ベッドから降りることが禁止されていたので、はみがきも水と吐き出す容器が運ばれてきます。
左手首の動脈を固定している固定バンドは、2時間おきに減圧され、6時間後にとりはずすとのことでした。
空気を「○cc」入れることで圧迫されているようで、それを○ccずつ抜いていきます。
深夜24時ごろにとりはずされましたが、その直後にぴゅーっと出血しました。
さすが動脈です。
看護師さんは再度強く圧迫し、大きな声も出せないなか人を呼びたい様子だったので私がナースコールを押しました。
看護師さんとお医者さんがさらに3人やってきて、再度止血されました。
痛みが強く、痛み止めを希望したところ、ロキソニンが処方されました。
この晩は30分おきに目がさめました。
早く夜があけてほしいと思いました。あけたらどうなるということでもないのに。
なにぶん入院がはじめてなので病院とはそういうものだと思いましたが、やはりこの晩がいちばん眠れませんでした。
ほぼ常に全員がカーテンを閉めたままでした。
カーテンの内側にあたるスペースは十分に広かったです。
上着を入れられるようなロッカーまであります。
「集中治療室」といえば、どちらかというと手術室のようなところをイメージしていたので、初めての私にとっては十分快適に過ごせる病室でした。
つづく