大阪の放火事件で20人を超える死者がでました。
焼損面積はわずか20平米です。
多くの方が一酸化炭素中毒死とのことです。
一酸化炭素は不完全燃焼で発生する毒ガスです。
二酸化炭素に似た名前がついているので無害そうですが、そんなことはありません。
もっとおどろおどろしい名前をつけてもいいのかもしれません。
火災のほか、七輪の炭火などからも発生します。
拡散され薄まれば無害ですが、屋内などで濃度があがると危険です。
一酸化炭素は、無色・無味・無臭であることも恐ろしいところです。
においがある、あるいは例えば黄色い煙があがるなどすれば、「やばい」と思うことでしょう。
しかし、知らぬ間にせまってくるのです。
火災の場合は、一酸化炭素そのものは無色ですが、黒煙に含まれています。
今回の火災では建物が古く、2方向への避難経路がなかったようです。
避難口付近で火災になり、避難口のない奥のほうに逃れ、焼損面先は少ないのに一酸化炭素中毒となりました。
ホテルなどで記されている「避難口を少なくとも2つ確認する」ということの重要性も認識される事態となりました。