2022年の緊急地震速報の発表の状況と正誤　発表15回(正10,誤報5)/震度5弱以上15回　前年比増

緊急地震速報は、「最大震度5弱以上が予想されるときに、震度4以上になると予想される地域」に出ます。

◆2022年12月までに発表された緊急地震速報(15回)

2022年は15回でした。

2019年8回
2020年17回
2021年10回
2022年15回

◆「緊急地震速報が発表された地震」と「発表されず震度5弱以上になった地震」の合計
「緊急地震速報が発表されたが最大震度が4以下になった場合」と、「発表されず5弱以上になった場合」は誤報になります。

2022年は20回でした。

日時	地域	マグニチュード	最大震度	緊急地震速報	正誤	備考
2022/01/04 06:08	父島近海	M6.1	5強	発表あり	○
2022/01/22 01:08	日向灘	M6.6	5強	発表あり	○
2022/03/08 01:58	能登半島沖	M4.8	4	発表あり	×
2022/03/16 23:34	福島県沖	M6.1	5弱	発表あり	○
2022/03/16 23:36	福島県沖	M7.4	6強	発表あり	○	M,震度とも2022年最大の地震
2022/03/16 23:45	福島県沖	M4.8	3	発表あり	×
2022/03/18 23:25	岩手県沖	M5.6	5強	発表あり	○
2022/03/23 09:23	能登地方	M4.3	4	発表あり	×
2022/04/19 08:16	福島県中通り	M5.4	5弱	発表なし	×
2022/05/09 15:23	与那国島近海	M6.6	3	発表あり	×
2022/05/22 12:24	茨城県沖	M6.0	5弱	発表あり	○
2022/06/19 15:08	能登地方	M5.4	6弱	発表あり	○
2022/06/20 10:31	能登地方	M5.0	5強	発表あり	○
2022/06/26 21:44	熊本地方	M4.7	5弱	発表なし	×
2022/08/11 00:35	上川地方北部	M5.2	5弱	発表なし	×
2022/08/11 00:53	上川地方北部	M5.4	5強	発表あり	○
2022/10/02 00:02	大隅半島東方沖	M5.9	5弱	発表あり	○
2022/10/21 15:19	福島県沖	M5.0	5弱	発表なし	×
2022/11/09 17:40	茨城県南部	M4.9	5強	発表なし	×
2022/11/14 22:27	能登地方	M4.2	4	発表あり	×

3月の地震がもっとも大きい地震でした。

緊急地震速報のでる範囲が広がっていったのが印象的でした。

この地震のときには送電が自動的に停止し停電する周波数低下リレー(UFR)が起きています。揺れが来る前の急な停電に備えましょう。 ushiushiweb.hatenablog.com

正誤	2022年	2021年	2020年	備考
確報(発表)	10	7	4	緊急地震速報が出て震度5弱以上だったもの
誤報(発表)	5	3	13	緊急地震速報が出たが震度4以下だったもの
誤報(未発表)	5	1	2	緊急地震速報が出なかったが震度5弱以上だったもの
合計	20	11	19

緊急地震速報は2020年17回、2021年10回、2022年15回でした。
震度5弱以上の地震が、2020年6回、2021年8回、2022年15回と多くなりました。
2022年は「緊急地震速報はなかったが震度5弱以上になった地震(誤報)」も5回と増えています。

上記は緊急地震速報の誤報を指摘や批判することを目的としているのではなく、日本の緊急地震速報の仕組みが目指しているもの、その改善や限界を改めて認識したいためのものです。
緊急地震速報の誤報があると気象庁が謝罪しますが、私は謝罪は不要だと思います。

緊急地震速報がでると、スマホや防災行政無線から音が鳴り、様々な作業が中断する影響があります。
気象庁が出す緊急地震速報は「技術的」なものですが、私たちは「社会的」に緊急地震速報を受けることになります。
正しく受け取るためにはその理解が必要だと思います。

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