2024年2月14日~3月14日の平日のみ、JR東日本全線乗り放題の「たびキュン早割パス」が販売されました。
いろいろ考えましたが、東北地方にあまり行ったことがないので、東北地方を一周することにしました。
意外と時間が足りず、ほんとうに一周するだけとなりました。
ushiushiweb.hatenablog.com
その前に下調べとして東京駅の東北新幹線のホームを下見しました。
ushiushiweb.hatenablog.com
■行程
東京6:32~新青森9:49 はやぶさ1号 3時間17分
青森12:41~秋田15:27 つがる4号 2時間46分
秋田16:48~新潟20:21 いなほ14号 3時間33分
新潟21:40~東京23:40 とき350号 2時間
■指定席の取り方について考える
指定席は2回とれます。
はやぶさは全席指定なのでこれで1回消費。
ときは自由席車両が多く時間も遅いので自由席でいいでしょう。
つがるといなほのどちらを指定席にするか。どちらも長時間乗車です。
自由席にすると着席できないかもしれないのと、短い滞在時間で自由席をとるために並ぶというのももったいないです。
もう若者でもないのでここはカネで解決だ!課金することにしました。
キュンパスでは別途買えば指定席を追加することができます。
その場合はキュンパスは乗車券のみ有効となり、特急券も買わなければなりません。
つがるといなほを比べたところ、いなほのグリーン車が特異で、目をひきました。
また、このなかで唯一コンセント付きであるというとこもいいです。
いなほのグリーン車5,970円を追加購入しました。
追加料金を抑えて指定席にしたい場合はつがるの指定席+2,090円が安価です。
■東京駅でモーニング
始発電車に乗って時間の有効活用です。
調べたところ、東京駅でいちばん朝早くから開く店がマクドナルドのようです。
営業時間は5:30-24:00。
私は24時過ぎにここにいたら終電逃しなので、閉まっているのを見るのがめずらしい。
■1列車目:はやぶさ1号(東京~新青森)3時間17分乗車
キュンパスを掲げて写真を撮ってる人を4人見かけました。
はやぶさ1号は始発ではなく既に多数の列車がでています。
20番線では、はやぶさ1号の前にかがやき501号が6:03入線、6:16発車。
E7系36番(F36)編成でした。
はやぶさ1号は6:18入線、6:32発車。全車指定席です。この日は満席でした。
E5系32番(U32)編成でした。
U29以降は全席コンセント付きです。
E725-436 → E7系36番編成
E525-132 → E5系32番編成
U29以降は全席コンセントありですが、U28より前は窓際の席にしかありません。
U28より前で、隣りの人がコンセント使いたそうな時に備えて、短い4口テーブルタップを持ってきました。今回のために買いました。
この日ははやぶさ1号は満席という放送がありました。
東北新幹線は区間別に速度制限があります。
大宮を過ぎて新幹線らしい速度にアップ。
制限がある理由は主に騒音問題とのこと。
技術的な問題と社会的な問題がありますが、ここは技術はクリアしているが社会的な問題で抑えられています。
コンコルドは燃費のほかにソニックブームなどの騒音が問題があったのと似ています。
コンコルドは社会的問題がクリアできずに退役しました。
盛岡〜新青森は騒音対策工事中で終わると320Kmになります。
東京-上野110Km
上野-大宮130Km
大宮-宇都宮275Km
宇都宮-盛岡320Km
盛岡-新青森260Km
新青森-青函トンネル手前260Km
青函トンネルとその前後160Km(*)
青函トンネルの先-新函館北斗260Km
(*)貨物列車走行のため三線軌条の区間
東海道新幹線は285Km、山陽新幹線は300Kmです。
300キロを超えるスピードで走っています。
バスやマイカー、ジェットコースターとかだったらおそろしいと思います。とても快適です。
Gを感じないからだろうか。
下りながら左カーブ!というところで若干のGを感じました。
仙台の少し手前から雪になりました。
仙台で結構な人が降りて、結構な人が乗ってきました。
通しではやぶさ1号がとれなかった場合、6:04発やまびこ51号で仙台に8:00に着き、8:05発のはやぶさ1号に乗り換えることができます。
デッキに立っている人がいました。立席特急券が発行されたようです。
盛岡手前で岩手山が!
ずっと山並みは見えていたが、ひときわ目を引き、初めてなのにあれが岩手山だと思いました。さすが日本百名山。
新青森で下車します。
この日のはやぶさ1号は満席でした。
新青森で全員降りるのではないかと思いましたが、そんなことはなく、函館に向かう方も多数いました。
最初、奥津軽いまべつ駅まで行き引き返すことも考えましたが、新青森から先はJR北海道線で、対象外でした。
奥津軽いまべつ駅はJR北海道で唯一本州にある駅、島のJR3社(北海道、四国、九州)で唯一本州にある駅になります。
わずかな乗り換え時間で新青森駅の外に足跡を残す。
新青森から青森へは、2両編成のワンマンカーで、混んでいました。
■青森滞在約2時間半
ATSのジリリリキンコンキンコンを聞きながら、終端駅青森に到着。
青森での滞在時間は約2時間半です。
おめあてにしていた食堂が休みというアクシデント。
むしろこっちのほうが有名と思われる魚菜センターののっけ丼にしました。
2,000円で12枚綴りのチケットを購入し、店頭で買い回ります。
アスパム。AomoriのAのかたちをしています。
高いところが好きなので展望台400円を課金しました。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸がみえます。
眼の前に見えるのは「青森湾」で、「陸奥湾」は見えません。
函館の夜景を北海道の地形と勘違いするのと似ているかもしれません。
橋もAomoriのAです。
東横インの奥の黒い建物が青森駅です。改築中です。
受付の方に「ここから北海道は見えるんですか」と聞いたところ、「年に数回見えます」とのことでした。
もっと頻繁に見えると思っていました。
その直後、エレベータの壁にFAQとして貼ってあるのを発見。
「赤い林檎」のお店pampamでアップルパイを買いました。
ねぶたの家ワ・ラッセ。お祭りの大きな博物館というのがすごい。
ちょうど体験をやっていました。
ねぶたは毎年新しく制作されているそうです。
造形はなんだか「それらしきもの」というイメージしかありませんでしたが、タイトルと故事のストーリーのどのシーンかが必要なようです。教養がいります。
アスパム、ワ・ラッセ、八甲田丸の共通チケットが売られていました。この日はアスパムのシアタがー休業だったので3施設券は販売中止で、ここでワ・ラッセと八甲田丸のチケット930円を購入しました。
ワ・ラッセ、アスパム、八甲田丸の3つがこの近隣の目玉観光施設です。
中身がみえる。精巧・・。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸に行きました。
ドーンドーンと音がするので聞いたところ船として浮いていて波でぶつかって音がするとのこと。
中は意外とかなりマニアックでおもしろかったです。
もっとゆっくり見たかったです。時間が足りなかった。
私は言われませんでしたが、出る時に来たおばさま3人組に受付の人が「登り降りあって30分ぐらいかかります〜」と案内していたが、意外とハードでしたと申し添えたかった。これはアトラクションです。
忠実に順路の赤い線をたどらないと迷います。
閉じられていますが、この壁が開き、貨車の出し入れが行われていました。
線路は4線ありました。
中央の2線に車両が展示してあり、左右の2線は順路になっていました。
エンジンルーム
エンジンルームの操作室。
エンジンルームとは別に発電機があった。
退役時はJRのマークだったそうですが、国鉄のJNRに塗り替えられたそうです。
おみやげもの屋やカフェがあるA-FACTORY。これもAomoriのA。
AOMORI
青森駅。改築中。(2024年2月現在)
順路をたどると、改札にでます。そこまでいくと売店もありません。
青森は駅の周辺に観光施設があり、徒歩で短時間で楽しめました。
■2列車目:つがる4号(青森~秋田)2時間46分乗車
青森12時41分発「つがる4号」
ホーム終端まで行きましたが線路はまだ続いていました。
航空写真でみると右へいき、終端となっていました。
遠い。
近くの席の、青森から乗っていた方のところへ、新青森から乗ってきた方が話しかけていました。
車掌さんが呼び止められ、どうやらバッティングしているようです。
JRのシステムでは聞かないのでどうしてだろうと思いましたが、青森から乗った方が画面を見せており車掌さんが駅で発券しないといけなくてと言っていたので、どうやらその方もキュンパスで、紙のきっぷを発券していないようでした。
キュンパスは指定券もふくめてすべて紙のきっぷの発券が必要です。
発券していないとどこかでキャンセルされ空席になるようです。
検索してもいつキャンセルされるかはわかりませんでした。
キュンパスの指定券は2回は追加料金なしで使えるので別途課金はされません。
発券していなかった方が自由席に移動しました。
窓が大きく、雪の中を進んでいきました。
岩木山が見えました!
こちらも盛岡からの岩手山同様、あれだとわかる風格でした。
八郎潟の水路部分が見えました。
あれは淡水だろうか、海水だろうかと思い検索したところ、農業用水とするため淡水化されているそうです。
秋田駅到着。
■秋田滞在約1時間半
秋田新幹線への乗り換え改札。
秋田新幹線の乗れば直通で短時間で東京へ行けます。
画期的だったのではないかと思います。
私は16:48で新潟経由で東京に23:40に着きましたが、16:34のこまちだと20:32に東京に着きます(3時間58分)。
新幹線開業前は盛岡経由で5時間30分を要したようです。
前身は「たざわ」ですが、「たざわ」が廃止され秋田新幹線が開業するまでの工事期間の1年のみ運行された北上発の「秋田リレー」の存在を知りました。意外と速かったそうで、いつかそのコースを辿ってみたいと思います。
駅そばしらかみ庵で「そば屋のラーメン」を食べました。
川崎駅のような感じがする。
雪になりました。
秋田の滞在時間は約1時間半でした。
秋田駅は、青森駅と違って駅周辺の観光施設がなく、雪も降っていたので、駅ビルで過ごしました。
ショップ、飲食店、待合室(ラウンジ)は充実しており、快適でした。
待合室には列車を待っているのであろう生徒さんがたくさんいました。
特急列車が出発して20分後に出る普通列車に既に乗っている人がいました。
「列車を待つ」というのが都会ではなかなかなく、失われた風景と思います。
■3列車目:いなほ14号(3時間33分乗車)
「いなほ14号」で新潟に向かいます。
「いなほ」はグリーン車を課金しました。+5,970円。
2(A,B)-1(C)列シートです。コンセントはC席に1つ、A,B席に1つありました。
仕切り壁があります。席数は通常の半分程度しかありません。
デッドスペースも多いつくりでした。
降りたら困りそうな程度にホームに降雪。
18時を過ぎて秋田駅で購入した駅弁を食べました。
2005年12月25日19時過ぎ、酒田から少し新潟寄りの最上川の鉄橋付近で、特急いなほが脱線転覆し、5名の方が亡くなりました。
JR東日本は数年に渡りこの事故をホームページのトップに出していました。原因は突風、おそらく竜巻とされています。
毎日新聞が社説で「風の息遣いを感じていれば」と珍説を出しました。
新聞ってなにかおかしいのでは?と思うようになったきっかけの事件でもあります。
19時30分ごろ、村上駅の少し手前でデッドセクションを通過しました。
交流、直流の切り替えです。東京近郊は直流、東北地方は交流電化になっています。
切り替えを行うところは、羽越本線では村上〜間島、東北本線では黒磯〜高久、常磐線では取手〜藤代です。
切り替えられる交直両用電車は高価なので、村上〜酒田の普通列車は電化区間なのにディーゼルカーが使われています。
www.youtube.com
■新潟滞在1時間10分
新潟駅に到着。
在来線から新幹線に同じホームで乗り換えられるようになっており、驚きました。
新潟行き「いなほ」は雪で数分遅れていました。
定刻20:21着で新幹線が20:30発。私は1時間10分滞在し21:40発を予定していましたが、新幹線が雪で遅れると、東京駅の中央線の終電までの時間が16分(23:40着23:56発)しかなく、逃すかもしれないので不安になりました。
繰り上げて20:30発に乗るか・・。
しかし、こういうことは同行者がいないときしかできないと、慌てて20:30発に乗り換えている人を尻目に、階段を降り、駅を出ました。
教えていただいた駅近の居酒屋さん「TWILIGHTたそがれヨーコ」に行きました。
明るい居酒屋で、店員さんは洋食店のような蝶ネクタイの制服。
あやしいのは店名だけでした。
お箸のおみくじを見るのを忘れた。
■4列車目:とき350号(2時間乗車)
とき350号、東京行きの最終電車です。
E7系24番編成でした。全席コンセント付きです。
想定通り自由席はガラガラでした。
2020年に、上越新幹線、東北新幹線とも、トンネル内でも携帯電話の電波が通じるようになったそうです。
東北新幹線のトンネルはかなり弱いと思いましたが、上越新幹線はまったくそんなことはなく、トンネル内でも快適に通信ができました。
遅れることはなく定刻に東京駅に到着しました。
私はいなほのグリーン車を買ったので、10,000円+5,970円=15,970円かかりました。
つがる、いなほのどちらかを自由席にした場合は10,000円です。
もしふつうにきっぷを買った場合は32,980円かかる行程でした。
私は、東北地方に親族はおらず仕事で行くこともなく、縁がないのですが、ぼんやりとしか見えてないと痛感しました。
青森、秋田の解像度が上がったので、ぜひまた行って、あそこやあそこを見てみたい、温泉とか行ってみたいと思います。
列車の旅は何時間でもいいですね。
始発から終電までの旅でしたが、気を失って寝ていたのは最後の大宮〜上野の約20分間だけでした。
■帰宅後
数日後、秋田でおみやげに買ったきりたんぽ鍋を作りました。
「ちくわ?」「ちくわじゃないのか」「ちくわのまわりにごはんがついてるような」「ちくわじゃないって」見た目に騙される。
食べたことがありそうで、まったく食べたことがないものでした。
鶏肉、ごぼう、まいたけ、せりなどを入れ、はくさい、大根などはいれないのだそうです。(今回はせりは省略)