2024年に始まったキュンパスは、2025年も実施されました。
今年は1日用10,000円に加え、2日用18,000円が設定されました。
2024年のキュンパスの旅
今年のテーマは、「南小谷行きのあずさに乗る」にしました。
出社時には新宿駅で特急あずさ南小谷行きがとまっているのを見かけます。
会社とは逆のほうへ・・と思う列車なのです。
南小谷行きは2025年3月で白馬までに短縮されることになりました。
その前に乗っておきたい!
その後はどうするか。ただ往復して戻って来るだけではおもしろくありません。
昨年、東北一周を計画した際、越後湯沢駅のなかに温泉があるのに気づき、入浴してみたいと思いました。
しかし、営業時間が18時までと短いです。18時までに越後湯沢に向かえるように計画しました。
そして、去年新潟で食事をしたお店が気に入ったので、1年ぶりに訪問することにします。
大糸線を松本へ戻るのも考えましたが、これも往復になってはおもしろくありません。
追加で支払って、大糸線を糸魚川へ行き、並行在来線で第三セクターになったえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗ることにします。
北陸新幹線は上越妙高からJR東日本なので、上越妙高から新幹線にのり、高崎を経由して越後湯沢、新潟へ行き、東京に戻ります。
以下で計画しました。
新宿8:00-南小谷11:59
高崎16:28-越後湯沢16:56 とき327号
温泉入浴 越後湯沢17:57-新潟18:42 とき331号
夕食 新潟19:42-東京21:52 とき342号
◆キュンパスでも事前受付はできます
キュンパスの発売日の1か月前に、早朝にキュンパスを購入し、あずさを事前予約しました。
「キュンパスで事前受付はできない」と書かれているサイトがありますが、「キュンパスでは事前受付ができます」
キュンパスは1か月前の早朝から販売開始され、指定席券は10時からだからです。
この間に事前予約の申込みができます。
◆指定券は2回使えるが1回余った
さて、指定席券が1回分余っています。 北陸新幹線、上越新幹線は自由席があり、行程上、予約せずに自由席に乗ったほうがいいです。
思いつき、2日前に「特急はちおうじ」2号の指定席をとりました。全車指定席です。
特急はちおうじは2025年3月に廃止になります。最初で最後の乗車になります。
特急はちおうじ4号、おうめは満席でしたが、はちおうじ2号はかなりの余裕がありました。
◆大雪で予定変更
前々日から大雪で、前日に大糸線は終日運転見合わせ・代行輸送は行わないと出ました。
計画変更です。
↓
南小谷12:03-松本14:00
松本14:06-長野15:00 しなの11
長野15:22-高崎16:02 はくたか566
北陸新幹線で元の行程に戻れます。
八王子駅に向かいました。


2号車9番A席
東京・新宿方面は、奇数の席が柱で視界が妨げられます。



新宿駅に到着し、駅弁を購入。

いつもは素通りするベックスでモーニング。
行き交う人々をいつもと違う気分で眺めます。

特急あずさ5号南小谷行き
まもなくこの表示は無くなります。

8号車5番D席
松本方面は、奇数の席が柱がなく視界がよくなります。
E353系は「東京方面は偶数の番号の席」「松本方面は奇数の番号の席」を選ぶのがベターです。
車体番号を確認したところ、特急はちおうじ2号と同じ車両でした。
この日はS103編成(9両)+S208編成(3両)の12両編成でした。3両の部分は松本止まりです。

8時ちょうどのあずさ5号で信濃路に向かいます。
「あずさ2号」「8時ちょうどのあずさ」について考察したことがあります。

塩山付近は遠回りしているように見えますが、坂道をくだっていくところだというのがわかります。


E353系はあずさでも空席、予約された席の表示があり、座席未指定券もありました。
タッチするなどの操作はありません。
この日は、新宿発車時は満席だとアナウンスがありました。
隣りの席もいつのまにか埋まっていました。えきねっとで区間を変えて検索するといつ空席になるのかわかります。隣りの方は予想通り甲府で降りて、赤(空席)に変わりました。
扉が開くときに表示が変わりました。
岡谷駅であずさ18号とすれ違いました。
E353系のコンセントは前の席の下側にあります。1席1つあります。
コンセントまで遠いように見えますが、手元でスマホを充電しながら使うには1mで十分でした。
駅弁を食べます。深川めし1,100円。
深川めしというものをほぼ初めて食べたと思いますが、うまい。あさりがごろごろでボリューミー。
大糸線に入ってからも、あまり雪は見えません。
しかし信濃大町手前あたりで田んぼには雪が積もっているようになる。




木崎湖にも積雪があります。


青木湖は一部凍っているように見えました。

突然あらわれた線路際のスキー場に驚きました。
白馬さのさかスキー場。スキーをやっている人がこちらを見ているのがはっきりわかるほどの近さでした。
白馬駅に到着。
大きなスーツケースを持った外国人がたくさん降りました。
「停車時間が短い」という英語の自動放送が流れましたが、ゆっくり降りていました。
外にピントが合わない。
ここから先は私も含め「南小谷駅までのること」が目的の人々でしょう。
窓の高さを超える積雪。



ひとくくりに大糸線といっても、雪の量がまったく違っていました。
この日のあずさは少し遅れ、松本に戻る列車に間に合わない可能性がありました。
単線なのであずさが到着するまでは発車できませんが、到着すれば発車可能になります、
車掌さんに聞いてみたところ、折り返しの松本行きは折り返す人の乗車を待つ、糸魚川行きの代行バスがある、とのことでした。
なんと!代行輸送は行わないとされていないので、バスがあるとは思っていませんでした。車掌さんに増便バスのことでしょうかと聞きました。
「増便バス」(社会実験中のバス)だと後行程が間に合わず松本に戻るのがベターになります。(増便バス第3便 南小谷14:05-糸魚川15:10)
そうではなく、この列車の到着にを待ってすぐに出るバスとのことでした。代行バスに乗り糸魚川に向かうことにしました。
松本へ折り返す、糸魚川でバスで向かういずれの方も、4,5号車付近に移動してほしいというアナウンスがありました。
あずさ5号は島式ホームの1番線に到着。代行バスは改札を出てすぐ。

南小谷駅にあずさが来るのは来月までです。
◆JR代行バス
方向幕は「JR代行バス」でした。増便バスでもなく、まさに振替輸送ではないかと思うのですが、なぜか「振替輸送はなし」とされている、存在が現地でしかわからない幻のバスでした。
大変助かりました。



乗客は全員着席できる程度でした。
この日運休した列車は南小谷12:07発糸魚川13:06着でした。
代行バスは12:13に出て13:02に着きました。バスの方が早かったです。

糸魚川にも北陸新幹線は通っており、上越妙高まで新幹線なら12分で1,560円です。
しかしここはえちごトキめき鉄道で上越妙高に向かうことにします。1,140円、1時間半です。

やはり「代行輸送は行わない」と書いてあります。
こちらが増便バスの看板です。
合唱で「ヒスイ」を歌う子どものためにヒスイを見せたかったが、その時間がありませんでした。
糸魚川付近は、フォッサマグナ、ヒスイの看板がたくさんありました。
また訪れたいです。

1両の気動車でした。

ほぼ着席できる程度の乗客でした。
えちごトキめき鉄道は全線が電化されていますが、気動車が用いられています。
糸魚川の次のえちご押上ひすい海岸駅と梶屋敷駅の間にデッドセクションがあるためです。金沢側が交流、新潟側が直流です。
交直切換対応電車車両が高価であること、この区間の乗客が特に少ないと見込まれ最低2両になる電車より、1両にできる気動車が適していたためです。
日本海が見えた。






海沿いなのに長いトンネルを走りました。
筒石駅が完全にトンネルのなかにあり、驚きました。
検索したところ、土合駅と同様の数少ないタイプの駅でした。ぜんぜん知らなかった。
「頸城トンネル」の話も知りませんでした。
普通列車乗車ならではでした。
頸城トンネル
北陸本線の輸送量増強、複線化、災害予防のため建設され1969年の開通した11.3Kmの長大トンネル。

※後述しますがこのきっぷは間違いでした。
直江津駅は要衝でした。
4列車が停まっていました。

初めて見た北越急行の電車。
北越急行はかつては首都圏と金沢を結ぶメインルートの列車を運行していましたが、北陸新幹線開業の前日で特急列車をすべて廃止したという変わった歴史のある路線です。
こうなることはわかっていたので、北陸新幹線が開業するまでに蓄財し、運用をしています。

はねうまライン
2両の電車でした。座れました。


一面まっしろ。
上越妙高に到着


除雪車がいました。稼働はしていませんでした。





長野駅に到着
自由席は混んでいました。
この旅行中で、高崎→越後湯沢間だけが、唯一座ることができませんでした。

大きなスーツケースを持った旅行客多数です。

静かに雪が降る温泉街のチェックイン時間といった感じでいい雰囲気でした。
越後湯沢駅の温泉に入りました。
完全に建物の中で窓もなく、新幹線が通過する轟音がする温泉ですが、駅から出ずに温泉に入れるのは希少です。
温泉950円+レンタルタオル200円=1,150円でした。
酒が入れてあるそうですが、もちろん感じません。

越後湯沢駅から乗車時に、変わった光景を目にしました。
新幹線が到着し、発車ベルが鳴っているに降車が終わらない。
積み残されてはたまらないと、隣りの車両から乗って見たところ、発車ベルが鳴っているというのに、ゆっくり大きなスーツケースを網棚や荷物置き場から降ろしているところでした。なかなか信じがたい光景でした。
白馬駅でみたのよりもさらに遅い。「停車時間は短い」という英語の自動放送が用意されるだけあります。
日本の鉄道の世界一の正確性というのは、乗客の協力によるところも、非常に大きいのだということを感じました。
トワイライトたそがれヨーコで夕食にしました。1年ぶり2回目です。昨年同様に、熱いサラリーマン談議が繰り広げられていました。


東京方面へ向かいます。
大宮駅で下車。

◆
翌日の通勤時・・
「乗ったことがあるあずさ5号南小谷行き」になりました。
◆いくら得したのか
キュンパス10,000円でしたが、通常通り買えば33,620円分の旅でした。
八王子-新宿500円
指定席760円
小計1,260円
新宿-南小谷
295.2Km 5,500円
指定席2,550円
小計8,050円
上越妙高-高崎-越後湯沢-新潟
405.8Km 6,930円
自由席2,640円 -高崎
自由席1,870円 -越後湯沢
自由席2,640円 -新潟
小計14,080円
新潟-新宿
333.9Km 5,720円
自由席4,510円
小計10,230円
合計33,620円
去年は東北一周で32,980円分で、意外にも今年のほうが高めでした。
去年は一筆書きでしたが、今回は他社線をまたいだり同じところを通るための計算上打ち切りとなるところが数回あるためと思われます。
◆えちごトキめき鉄道もフリーエリアだった
帰宅してから気づいたのですが、えちごトキめき鉄道(直江津~新井間)はキュンパス乗り放題のフリーエリア内でした。
糸魚川~上越妙高1,140円のきっぷを買いましたが、糸魚川~直江津の900円を買うのが正しかったです。
新潟~上越妙高・新井で、えちごトキめき鉄道に直接乗り入れる特急しらゆきをフリーエリアに含めるルールのようです。

◆北越急行線もフリーエリア内だった!
以下も可能でした。
高崎16:28-越後湯沢16:56 とき327号
↓
直江津14:05-越後湯沢15:43
直江津駅で14:05発の北越急行の電車が発車するのは見ました。
越後湯沢には47分はやく着く。さすが短絡線だ。
ああ、そうだ。この日は、越後湯沢~六日町は雪で運転見合わせで、六日町行きになっていました。
六日町~越後湯沢まで15分とまらない。上越線の駅には止まらないんですね。



