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東京都下で5人暮らしパパの雑記。

100年以上持つM-DISCにファミリーの写真を保存。男は黙って石のような素材に刻め!/バスパワーのブルーレイドライブで焼けた

M-DISCをご存知でしょうか。

2011年頃に登場したメディアです。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

 

 

2005年以降に製造されたドライブならば読み出せる。

現在ほとんどのドライブがM-DISCを焼ける。

 

つまり知らぬ間に利用可能なドライブは普及しているメディアです。

 

www.iodata.jp

数百年もつという説もありますが、アイオーデータは100年としています。

文中では100年以上という記述もあります。

控えめにいって100年もつということでしょう。

 

www.guardian-r.com

 

1位 長期保存用光ディスク(M-DISC)★

2位 MO★

3位 光ディスク(CD,DVD,ブルーレイ)★

4位 磁気テープ★

5位 フラッシュメモリ(USB,SD)

6位 ハードディスク

7位 フロッピーディスク

 

磁気テープ・・。会社でLTOを使っていましたが、個人で使うものではないですね。

もしや個人で使えるLTOがあるのか?と思って調べましたが、ありませんでした。

 

20年ぐらい前にMOドライブを10回分割で買いましたが、今となってはドライブも使えないし、メディアもありません。 

ブルーレイ・DVDは今までもこれからも安泰なメディアでしょう。

 

★をつけたメディアは、読み書きにドライブ(別の機器)が必要な媒体です。

機器の部分と、記憶の部分が分離している媒体です。

これは保存を前提にしたものとしては安全です。

 

私は以前NASの機器の部分が故障し、分解して取り出したことがありました。

分解してハードディスクを別のケースにいれてみましたが認識しません。

NASについているハードディスクはLinuxのフォーマットになっていることを調べ、CDブートのLiunxを動かして、無事に取り出すことができました。

この場合でももしハードディスクのほうの機器が壊れていたらお手上げでした。

 

★がついている光学ディスクなどは、ドライブが壊れても、別のドライブを使うだけです。これは重要な着眼点だと思います。

 

pc.watch.impress.co.jp

 

 

「M-DISC」は、特許を取得した金属系素材を記録膜に使用し、データ記録時にはまるで石に文字を刻むようにレーザーで物理的な凹凸を生成していきます。記録膜の金属系素材は劣化しにくいため、従来型のディスクと比較して耐久性が飛躍的に向上しています。

 

「石に刻むように」ですって!

今なお数百年前の過去の歴史を伝える石碑!そんなイメージを持ちました。 

 

私はファミリーの写真などを多重にバックアップしています。

(1)PC 直近2年分ぐらい

(2)NAS(RAID1) 約20年分すべて

(3)Onedrive 約20年分すべて(課金している)

(4)googleフォト スマホの写真のバックアップ(課金している)

(5)iCloud スマホの写真のバックアップ(課金している)

 

デジタルビデオカメラのデータは外付けのハードディスクに保存しており二重化されていません。

 

NASがとぶかもしれない、Onedriveがとぶかもしれない。

心配はつきないです。

 

◆M-DISCへのバックアップを実施する

1年以上前から、M-DISCのことが頭にありながら、バックアップの実行に進んでいませんでした。

1年経ってもやりたいし、M-DISCよりよい方法は登場していないので、M-DISCにバックアップしたいと思います。

 

うちのWindows10 PCはDVDドライブしかついておらず、ブルーレイが読み書きできません。

 

まず外付のブルーレイドライブを購入しました。

最新のものではなく、2016年のものです。

www.buffalo.jp

 

バスパワーのドライブは便利ですが、M-DISCはより強力なレーザーで刻んでいると思われます。

実際検索したところ、通常のブルーレイは焼けるがM-DISCはだめだったという記事もありました。

バッファローのブルーレイドライブは、補助電力をとる「ブーストケーブル」がついているので、バッファローにしました。

 

M-DISCを1枚買ってできるのか試したいところですが、店頭で売っていません。

通販ではありますので、買いました。

初めてなので、できるかできないかもわからないので、25GB 3枚で約1,500円のものを買いました。1枚約500円です。

  

 

左から、25GB5枚、25GB10枚、100GB5枚です。

100GBのものが1枚千円ちょっと、25GBあたりでは300円ぐらいと 安価であることがわかります。

 

これが!初めてみるM-DISCです。ふつう・・。

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 石のような新素材!

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左がM-DISC。右がブルーレイ。
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左がM-DISC。右がブルーレイ。色が違います。
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Windows10は淡々と「はいはい、4倍速のメディアね」と進んでいきます。

もっと「M-DISCキター!」とかいう反応だったらいいのですが。

M-DISCはすべて4倍速となっているようです。
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左が書き込み済M-DISC、右が書き込み前M-DISCです。

ブルーレイ同様に見た目に変化ができるのでわかります。
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これで石に刻むように残してやったぜ!

 

今回保存したのは2011年までの写真です。

2012年以降はスマホ時代になりデータ量が急増しています。

成功したので、100GBのメディアを購入してバックアップしていきたいと思います。

 

家族写真の保存には頭を悩ますものですが、これでバックアップのひとつの解決になったと思います。

 

バスパワーのドライブでできるか不安でしたが、結果としてはできました。

PC側はUSB3.0の端子ですが、このドライブはUSB2.0です。

電力不足になると赤点灯するというので、モバイルバッテリー(※推奨はされていない)を用意して待機しましたが、一度も赤点灯になりませんでした。

 

これがたまたま私のPCが十分な電力を供給しているからなのか、ブルーレイドライブの消費電力が小さいからなのかはよくわかりませんが、AC電源はもちろん、ブーストケーブルさえも使わずに、M-DISCを焼くことができました。

このブルーレイドライブの最大消費電力は7.5Wとなっています。5Vとすると1.5Aです。

 

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しかし、速度が遅く、推定で1倍速だったようです。

約20GBのデータを焼くのに1時間15分かかりました。(書き込み前のイメージ作成時間を除く)

比較のために、M-DISCで焼く前に、BD-Rでもやったのですが、こちらもまったく同じ時間がかかっているので、これはM-DISCのせいというより、このPCとドライブの組み合わせの問題のようです。

電力が足りないのかもしれません。次は緑点灯でもブーストケーブルをつないでやってみたいと思います。

 

ブルーレイの書き込みは1倍速で約270MBです。

20,000MBで割ると74分。ほんと理論値通りの速度のようです。

画面には「推定残り時間」がでるのですが、これは当初22分とでて、少しずつ減っていく。

ずっと4倍速の場合の速度と残りの容量で推測しているようでした。よって4倍すると合う。

 

日常使いするものではなくバックアップなので時間がかかるのは気になりませんが、4倍速にするにはどうしたらいいかはおいおい調べていきたいと思います。

 

「バスパワーのブルーレイドライブでもM-DISCが使える」ということで、M-DISCによるバックアップがもっと広まればいいと思います。

そしたらメディアも安くなるでしょう。

 

とはいえ、100GBが千円ちょっとです。

ふつうのBD-Rのメディアの2倍ぐらいの値段です。

SDカードでも128GBとなるとなかなか高価。

 

 

 この価格で「生涯保存」できるなら安心ではないでしょうか。

 

M-DISCでも、紛失と火災には要注意です。

心配はつきない・・。