4月末に高尾山登山を思いたったのは、ココヘリに入会したからというのもあります。
「ココヘリ」というものを最近知りました。
貸与された発信機を持ち、もしもの際には受信機を積んだヘリで発見するというものです。
登山者のなかでは「ヘリで捜索」といえば、もし民間ヘリになったら一気に高額な費用が頭をかすめるものです。
しかし、それが山岳保険付きで年会費5,500円でできるというから驚きました。
にわかに信じがたい。
24年5月までの加入ならば、24年10月までは無料。
今シーズンお試しということもできます。
登山者が持ち歩く発信機と、捜索隊が使用する受信機は、基地局を通さず直接通信をします。
電波は個別の識別IDが含まれており、4〜16Km届きます。
充電は2ヶ月もちます。microUSBで充電します。
電源を入れ忘れるのを防ぐため、現行機種は電源スイッチがなく、常にオンです。
最近は、警察、消防のヘリでも携行されます。
受信機は、まるでお店でQRコード決済する時の決済端末のように小さく、大きな機器ではないので、基地にあれば持ち回れるのでしょう。
無事に下山する限り、なにも起きず、なにかに活用することもできません。
遭難した時、場所がわかれば、助かりやすいし、捜索費用が抑えられます。
また、遭難して死亡した場合に遺体がすぐみつかることが期待できます。
遺体がみつからないと失踪扱いになり、7年たつまで死亡保険金がおりません。これは大きなリスクです。
この「失踪に備える」ことが動機の方も多いそうです。
特に一家の大黒柱の方は重要だと思います。私もそうです。
年会費5,500円ですが、今年(2024年)はスポンサーがついて、2024/5/31までの申し込みで、入会金と11月までの会費が無料です。
選択肢にTHE NORTH FACEのモデルがあってちょっとひかれましたが、いやここはココヘリだとわかることにも意味があると、ヘリのイラストがついている通常品を選びました。
最後は、遭難対策費用の山岳保険(三井住友海上火災保険)が付いているというのが踏み切る理由になりました。
これがあれば別に遭難対策費用の保険をかけなくていいからです。
興味を持たれた方、紹介コードは167688です。
5月初めに高尾山に行ったところ、高尾山口駅と清滝駅の間に、ココヘリの看板がありました。なんと。



下山時には開いていました。

いかがですかと勧誘されたのですが、会員です!持ってます!とお伝えしたところ、今日1人目ですと喜ばれました。
スタッフの方が受信機の実物を見せてくださいました。
ヘリで持っていく受信機もこれで、これにアンテナを付けることで範囲が16Kmまで広がるそうです。
アンテナ、受信機とも、ヘリに取り付けるような、大きい機器ではないのです。


私が持っている発信器(会員証といっています)に記してある番号を入力し、捜索モードにしてくれました。
発信器はふだんはグリーンのランプがゆっくり点滅しているのですが、捜索の受信機とつながると、早い点滅に変わります。ココヘリは基地局を通さない直接通信です。
これは!遭難しない限り見られない状況です。
また、会員様にということで、取り付けるホルダーをくれました。
これは初期のキットにもふくまれていますが、いくつあってもいいものです。
私、ホルダーをザックにつけるのが面倒で、ザックの中にいれていたのですが、やはり外につけるのがお勧めとのことでした。
スタッフの方と私が向かい合っているときは、受信機が100となっていたのですが、私が滑落等で突然倒れ、発信器に覆いかぶさったことを想定して、発信器を背中のほうにまわしたところ、みるまに弱くなり、27になりました。
この電波は直進性があるのと、水分で減衰するそうです。人間の身体は水分が多いため、覆いかぶさると弱くなるということです。
突然の転倒、覆いかぶさる可能性に備える。
発信器を持ち上げることすらできない、「遭難」の恐ろしさを改めて感じました。
登山計画書が必要です。4Km~16Kmというのは驚くほど広範囲ですが、どこの山にいったのかわからないのでは、捜索できません。
2024年4月,5月の私の2回の高尾山登山は、なにごともなく終わりました。
YAMAPのGPSデータで軌跡を作ってみたりして楽しみましたが、ココヘリは無事下山すれば終わりです。
山岳保険とも比較検討して、ぜひココヘリへのご加入をご検討ください。