くらやみ祭りは主に5月3日,4日,5日のお祭りですが、6日もあります。
くらやみ祭りは5日の「神輿渡御」で神様たちが1泊旅行に出かけるという神事です。
ということは、戻ってこなければなりません。
その「おかえり」「神輿還御」が5月6日の午前4時から行われます。
例年、5月3日,4日,5日はGWの祝日ですが、5月6日は平日です。
でも、やるのです。平日なのに府中街道が通行止めになるのでご注意ください。
もちろん熱心にお祭りに参加している方は休暇をとっていると思います。
観客としてはそこまで・・。
しかし!今年2025年は5月4日みどりの日が日曜日のため、5月6日は振替休日です!
去年2024年も振替休日でした。なお、来年2026年も振替休日です。
去年2024年、「神輿還御」をはじめてみましたので、そのときの日記を1年後のいま、記します。
◆くらやみ祭り5/6 神輿還御 初めてみた
くらやみ祭りのメインの5/3-5/5はいつも祝日ですが、5/6は平日ですが、2024/5/6は祝日です。この機会に神輿還御を見ることにしました。
「5/6の午前4時に花火があがる」というのが府中のネタとしてよく取り上げられるのですが、うちは離れているので実は聞こえていません。
そこから体験してみたいと思いました。
また、じっくり見るなら5/5夜の神輿渡御よりも5/6朝の神輿還御と聞いていました。
3時起床して、御旅所前に行きました。
関係者多数ですがギャラリーは少数でした。
周辺は3時30分から午前7時30分まで通行止めです。平日でもそうなので要注意です。
3時59分45秒に信号が消灯し、花火があがりました。



太鼓の打ち鳴らしが始まります。
くらやみ祭りは年に一度神様がお神輿に乗って一泊旅行にでかけるものです。
宿泊は御旅所で、数時間の滞在のために市内中心部の交差点の一角がキープしてあります。
御旅所に入っていたお神輿はわりとあっさりとチェックアウトしていきました。
1から6と、御本社、御霊宮の8基があります。御霊宮だけいろいろと様子が違うのですが、御旅所から出ていく出口も違いました。

お神輿は太鼓とともに散り、町内をまわります。
聞いたところ、わりと遠いところまで行っていました。
渡御のときは、境内からでたらミッテンを右回りで回るだけなので、町内巡行ということでは5/6朝のほうが本番なのかもしれません。
その前日の5/5は何時間も前から警察に車道にでないでと言われていましたが、還御のときは余裕で車道を歩けます(通行止めです)。





午前6時半ごろからお神輿は神社前にきて、参道から入っていきます。



中雀門(内側の門)から先はすべての神輿が入るまで半纏を着ている人以外は入れないと言われます。



太鼓は御本社のみが入り、他の太鼓はここで終わり、宝物殿におさめられていました。

午前7時56分にすべてのお神輿が入ったということで一般人に開放されました。
このときすでにお神輿は本殿と拝殿の間にあるお白州にいっていて姿はみえません。
御本社の太鼓だけがあり、打ち鳴らされています。

午前8時20分ごろ、御本社の太鼓も終わり、見た感じでは通常の状態になります。
太鼓の終わりに、府中のとじめが行われました。
3,3,3,1で手を叩くもので、いわゆる「一本締め(一丁締めではないほう)」と叩く数は同じですが、ゆっくりです。
通常通り神社に参拝する人もいるのですが、おそらくまだ神様が神社に戻っていない時間帯と思われます。

午前8時52分ごろ、拝殿のいつも開いていて中の様子が見えるところが閉じられ、完全に見えなくなります。
「神様をみてはいけない」のくらやみ祭り。見えなくするのは意味があるように思えます。

午前9時7分ごろ、開けられました。
午前9時38分ごろ、神職が退場しました。長い儀式でした。
午前9時41分、花火が3回打ち上げられ、神様が大國魂神社に戻ったことが伝えられます。
早速リフレッシュした神様に参拝しました。
この後、神様が下車したお神輿は回送になり、台車に載せられて、宝物殿に収められていきました。



参道は引き続き露店がやっていて、賑わっていました。


神輿還御は今回初めてみましたが、時間にも混み具合にも余裕があって、じっくり見ることも、知り合いとお話することもでき、とてもよかったです。
5/6 午前4時から午前9時40分までみた結果、6時半ぐらいから7時半ぐらいまでの間に、参道でみるのがお勧めではないかと思いました。
神輿還御、とてもよかったです。
◆さーさーさー
担ぎ手の人たちは神輿渡御のあとの3時起きなので疲れてて、お神輿がなかなか進まなかったり傾いたりしています。
府中で飲み会のときにもかかる「さーさーさー」の掛け声は発奮に必要ものかとわかりました。
◆太鼓の音
あと太鼓の音が大事でした。
お神輿のホイサホイサの掛け声は遠くからは聞こえませんが、太鼓は聞こえます。
またお神輿が休憩中でも鳴らし続ける。
お囃子も山車の移動中は音を出し続けるのが原則ですが、音があってこその巡行でした。
くらやみ祭りや文化センター祭りの子供神輿も、府中においては太鼓を付けるとさらにそれらしくなると思いました。
最後にお白洲からお神輿が宝物殿に片付けられます。このとき、拝殿の前で、台車がまだなく、「すぐそこだからかついでいけばいいじゃねえか」「載せるんだよ」と言い合ってる人がいました。
載せると主張している人が若いですが責任者っぽい感じでそちらが通りました。
私はここはかつがないことに意味がありそうと思いました。
お神輿にはもう神様が乗っていません。
担ぎ上げて乗せて入ってきたときと、降りた後では扱いを変えるというのは理にかなっていると思いました。